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連続レッドマン [ライブレポ]

このところマメに記事を更新していて、右上のカレンダーがきれいな市松模様になっていたのに、それがついに途絶えてしまいました…。ちょっとしたことですがなんだか残念です(笑)。

2009年4月23日、24日 ブルーノート東京 JOSHUA REDMAN with REUBEN ROGERS and GREG HUTCHINSON
 
Joshua Redman(sax) Reuben Rogers(b) Greg Hutchinson(ds)

ブルノート東京での Joshua Redman ライブ(←このリンク、音が出ますので注意)に行ってきました。それも思いがけなく2日連続!
今は世界最高のサックスプレイヤーだとか、ハーバード大学首席卒業とか、いろいろと周辺情報の多いレッドマンです。ですが、白熊堂は落ち着いてこの人の曲を聴く機会がないままでした。そりゃCDなどではちょこっと聴きましたが、多才であるあまり曲や演奏の傾向がつかめなくて、自分が好きか嫌いかも判らないうちにちょっと置いておいた感じがありました。

B型としては「一応おさえとく」が信条なので、まず行ってみた1日目。

あら。 好きかも。

ご存じのようにブルーノートの公演は入れ替えで1セットが約1時間15分。あっという間に終わってしまったので、自分が「好きかも」の気持ちを確認したくて(←女子高生か!)次の日にまた行ってしまいました(笑)。最初に日の曲目がブルーノートのサイトに出ていたものと結構違ったので、かなりバリエーションがあるのかも知れないという気もしたのですが…これはほぼ同じでした。

なんかね、イイですよ。すごい。「認めざるを得ない」感じ。

面白かったのはやはりリズム感。先月のスウィングシティでのライブでNY在住の日本人ドラマー田井中さんが言っていたことを思い出しました。「今はVillage Vanguardに行っても拍子を数えられないようなリズムのジャズが多い。Vanguardでさえそうなんだ、でも自分はあくまでも4ビートにこだわっていきたい」と。その9拍子とか11拍子とか、らしい?変拍子の曲をやすやすと演奏するレッドマンでした。

トリオの構成も良かったです。サックスとベースとドラムが三角形の中心を見るように配置されていて、もちろんリズム隊だけに終わっていない。ピアノがあったらかえってこの緊張感が失われたのではないかと思いました。ピアノレスのコンボは他にもありますが、コードに縛られない良さが難しさでもあるらしいです。レッドマンが「サックスのストライド奏法」(笑)的に広音域にわたるアルペジオみたいな吹き方をしていたのはそのためかと思われたのですが…どうなんでしょう。

レッドマンは盛んに動き、ツバや汗を飛ばし、合間に笑い声やうめき声を発し、脚を上げたり、全身が音楽でした。その中で面白かったのは、楽器の位置が変わらないこと。サックスは固定されていて、その周りでレッドマンが踊っているように見えます。ブルーノートのブログ映像で少しその感じが判るかも知れません。これを含めて、楽器全体のコントロールも抜群だったし、強弱をはじめとした音のダイナミクスもすごかったです。基本的にテナープレイヤーですが、ソプラノも良かったなあ。珍しくほめちぎる白熊堂であります(笑)。

少し前のものですが(1994年ベルギー)YouTubeからの動画です。



【追記】 もう一つ印象に残ったことがありました。それはPAがいつものブルーノートと違ってかなりアコースティックな感じだったことです。1回目はうしろのカウンターだったのでよく見えなかったのですが、2回目はフロアの左側からマイクもよく見えて、いつもと違うもののようでした。ミュージシャンは皆自前のを用意するんでしょうが…。レッドマンはマイクとの距離も使って音を表現していたようで、近づいたり遠のいたり後ろを向いたりして、それがまた良い効果を生んでいました。楽器はもちろんセルマーのSuper Balanced Action 、こういう人が使う楽器なんですね…。

穴あきセットリストはこちらです


こんなにたまりました! [ライブレポ]

発表会が終わって一息ついたので、気になっていた「たまったライブレポ」を消化しようと思ったのですが…。結構ためていました(^^ゞ これが貯金だったら良いのに~~¥(笑)。曲目はおろかライブ全体の印象も既にアヤシイので、行った先をリストアップ+ひとことするにとどめます。漏れもあると思いますし、辛口コメントも多いです。自分のメモ目的が主なので、記事としては今ひとつですがお許し下さい<(_ _)>

【2008年】
12月20日 渋谷オーチャードホール 小曽根真とNo Name Horses  小曽根真クリスマス・スペシャル2008 Oscar Peterson にトリビュート

NHKでも特集され、結構期待して行ったのだが、やはり会場広すぎ!それ以上に公演の構成にギモンが残りました。「本編」が少し早めに終わったのですが、そのあとアンコールに応えて「じゃあ、やるから」みたいな形でかなりシッカリ3曲+更に1曲(これは小曽根さんのピアノのみ)。

一応「クリスマス・スペシャル」をうたっているのに、このアンコールまではクリスマス・ソングもなかったし…MCも自分自身に関する話が多かった感じでした。Oscar Peterson に憧れて影響を受けたと言う割りにはほとんど似ていないOさん。ちょっと観客を「操っている」感じをいつも受けます。人気があるのは知っていますが、私はCDも持っていません…。Body and Soul のチケットも既に売り切れらしいですね。

【2009年】
1月16日 古河Up's 峰厚介 山口真文 清水絵里子

ライブ友たちと茨城県古河市まで行きました!車だったのでそれほど大変ではなかったです。家庭的な感じの良いライブハウスで、いつもとは違った感じで聴けました。

1月19日 六本木サテンドール 川嶋哲郎


2月27日 銀座スイングシティ 田井中カルテット
NY在住30年、田井中福司さんのカルテットでした。メンバー全員50歳台、すごいオジサンたちでした。いやびっくりした!

3月2日   高田馬場HotHouse 竹内直・鈴木ひさつぐ

3月4日  新宿Someday 28周年記念 BigBandFestival最終日 Tokyo Leaders BB 
豪華メンバー!タッピさんのハイハットにはいつものラバーダックが(^^)v
田中哲也 tp、ルイス・バジェtp、松島啓之 tp、伊勢秀一郎 tp、
フレッド・シモンズ tb 佐藤春樹 tb、北原雅彦 tb、堂本雅樹 btb、
大山日出男 as、山田 穣 as、佐藤達哉 ts、吉田 治 ts、黒葛野敦司 bs、
今泉正明 p、納 浩一 b、岩瀬立飛 ds

3月6日  赤坂Bフラット クロスカウンター(宮本大路ほか)


3月13日 大久保石森管楽器 川嶋哲郎・佐藤アコーディオン
過去に録音もあるようですが、面白いコンビネーションでした。残念ながら半分しか聴けませんでした。

3月16日 文京シビック小ホール Japanese Jazz Messengers
通常は「グッドフェローズ」として活動しているバンドがこの日はこの名前で。チケットが主催者(バンマス)からしか購入できない、ちょっと不便なシステムだった上に、会場についてみるとチケットのもぎりに小学生くらいの子供が出ていて「??」状態。夜の公演なのに、ドコの子?チケットもミクシィ経由で結構な枚数をタダでばらまいたって話もありました。手作り感を出したかった演出のようですが、ゲストプレイヤー目的で来る人もかなり多いと思うので、その辺が構成的にちぐはぐになってしまいせっかくのメンバーが生かされなかった印象でした。

前半は「期待される若手ミュージシャン」中心で、その中に女性アルトサックスプレイヤー2名が出るので期待して行きました。バークリー出身、インタビュー記事などもあり、有名どころでサックス講師もしているとのふれこみだったし…。しかし2人ともすごく音が小さく、アドリブソロフレーズも単調、ノリも悪く…かなり失望した上に「女性プレイヤーに活躍の場はあるのか」と友人と話し合ってしまう結果となってしまいました。

友人も「あれじゃ発表会レベルね」と辛辣かつ当たってるコメントを。かなり残念でした。単なる売り込み上手でない実力派に活躍して欲しいものです。辛口ですが真剣にそう思っているので書いておきます。音大生も、素人のレッスン生も半数以上は女性ですから。

3月17日 高田馬場HotHouse 竹内直・山田穣

3月24日 新宿Someday 内堀勝とBig LUSH Band

4月7日  赤坂Bフラット PINK BONGO
いつも楽しい宮本大路さんのピンクボンゴ。この日はマジモードでこれまでの3枚のCDからまんべんなくレパートリーを披露。このバンドではナゼか「昆虫半」と呼ばれる中島徹さん(Pf)、タッチが強くて一音一音をおろそかにしない、良いピアニストだと思います。

イメージトレーニングに励むの巻 [ライブレポ]

2009年4月17日(金) JZBrat 守屋純子 Three Saxophones
守屋純子(p)近藤和彦(as,ss)小池 修(ts)宮本大路(bs)高瀬 裕(b)安藤正則(ds)

記事でお騒がせしているように発表会直前の白熊堂です。先週のリハーサル後少し練習はしましたが、ソロ曲「Cheese Cake」はなんだかキマリません。どうしてもノーミスでできないし、しかたないので「テーマは間違えない」「止まらない」を目標にしました。まあ、今からできるのは良い音を聴くくらい、とばかり友人たちとライブに行ってきました。

ジャズピアニスト守屋純子姐さんの率いるセクステットですが、こうして管楽器しかもサクソフォンのみを揃えるのは珍しいですよね。Gerry Mulligan が亡くなったときにトリビュートライブ?としてTokyo TUCでバリトンサックス3管で始まったそうです。そんな経緯からレパートリーには Mulligan の曲も多いとのMCでした。

実力者揃いの3管だったので、本当に聴き応えがありました。以前記事にしたテナー3管はセッション/バトルでしたが、今日はアンサンブルの要素もしっかりハイレベルで、高速アドリブフレーズのやりとりもあれば美しいハーモニーを紡ぐ場面もあり。手練れってこういうプレーヤーたちのことを言うんでしょうね♪ どうやったらこの音のイメージを頭にとどめておけるのか…。

選曲も守屋さんぽいものが多かったです。Big Alice では出だしのピアノのフレーズが全部バリサクで演奏するアレンジでかっこよかったです。アレンジに定評のある守屋さんならでは「良いシゴトしてました」。「Big Alice」と「Slop」は last.fm のリンクを張ってあります。

1st Set
Almost Like Being In Love
Passion Flower (Strayhorn)
Skyscraper (守屋)
Night Lights (Mulligan)
Intersection(守屋)

2nd Set
? アルバム「Miles Ahead 」に入っている曲らしい
Slop (Charles Mingus)
Cheerful Colors (守屋)
Consolation (Kenny Wheeler) (多分)
Big Alice (Don Pullen)

encore: Travelin' Light

歌うサックスとは [ライブレポ]

2009年4月14日(火) 新宿SOMEDAY 香川裕史カルテット                   
香川裕史 b、安保徹 ts、寺下誠 p、高橋幹夫 ds

久しぶりに安保徹さんの出演情報を目にしたので、このライブは予約して行きました…が、サムデイのライブの常で最初は本当に聴衆が数えるほどで、勝手にはらはらする友人と白熊堂でした(笑)。終わり頃には20人ちょっとになりましたが、半分くらいは出演メンバーの知り合いや関係者?

先週の小林桂さんライブでの安保さんが良かったので、この日も期待大だったのですが、最初のうちは何となくエンジンがかからないというか、様子見みたいな感じでした。一つには曲のテンポが全部かなり遅めだったこと。まあ、聴く側は色々と勝手なことを思ってしまいますから。この香川4ではまた6月くらいに出演するそうです。

桂さんのライブでの安保さんが良かった理由は何だったか考えてみたのですが、「歌う」ことかなと思いました。ヴォーカルと絡んでの演奏を聴いたのが多分このときが初めてだったと思うので、また機会があったら確認してみたいと思います。そんなタイトルをつけてしまいましたが不発に終わってます。

とは言え、そこは安保さんなので「Bird Feather」「Strictly Confidential」「Evidence」などはハイテクなプレイを聴かせてくれましたし、サブトーン全開の曲も。Evidence 良かったのですがYouTubeから埋め込めないので、興味があったらリンクを踏んでくださいね。 

実は白熊堂、ミーハーなことをしまして…終演後に安保さんのCDにサインをお願いしました。「喜んで」とサインのあと、立ち上がってきちんとこちらを見て握手してくれた安保さんでした。当たり前と思われるかも知れませんが、そうでない場合もあるので…ヽ(^。^)丿


セットリストはこちらです


時間のエアポケット [ライブレポ]

2009年4月12日(日) 高田馬場Hot House 松島啓之(tp) 片倉真由子(p)

最近の記事は発表会直前なのでなんかバタバタした印象だと思います。事実そうなのです。モノゴトはナゼか一度に押し寄せてくるものらしく、ほかの分野のこともドサッとのしかかってきて…まったく順番に並んで来て欲しいモンだよ(--#)

と、思っていたら夜10時くらいから突然時間が空いたので、ちょっとご無沙汰していたHotHouseのセカンドセットに行ってきました。新年度・新学期の日曜夜のせいか珍しいくらいお客さんが少なく、ここでもまた空間がぽかっと空いた感じが良かったです。松島さんと片倉真由子さんはほかでも共演したばかりだと思いますが、なんとなく兄弟のような不思議な連帯を感じました。ふと空いた自分の時間が良い感じに埋まって嬉しかったです。

What Is This Thing Called Love
Whiper Not
あと3曲くらい 

リクエスト当たりました: I'll Close My Eyes

かなりいい加減なリストですみません。
この曲、松島さんのTpで聴いてみたかったので良かったです(^^)v

「I'll Close My Eyes」、Tpの録音で良く知られているのは Blue Mitchell のアルバム「Blue's Moods」と思われます。ジャズ入門CDの一枚なので皆さん既にお持ちでしょう。 Winton Kelly の軽快なピアノで始まるこの曲は1曲目です♪ 全体にノリの良い曲が多いので、気の進まない掃除などするときにオススメですよー(笑)。

余談ですが、白熊堂は程度の良いCDだったら中古でも全然気にしないので、アマゾンの「マーケットプレイス」をときどき利用します。アマゾンでは出品一覧を見ることができませんが、やはりこんなサイトがありました→マケプレJP (^^)v  掃除が進んだら自分のCD整理して出すかもです(笑)。

川嶋哲郎「わがままサックス哲学」イベント [ライブレポ]

4月5日(日) 川嶋哲郎の「わがままサックス哲学」イベント 石森管楽器地下スペース

川嶋さんはここ数年雑誌「JAZZ LIFE」に連載を持っていますが、それと連動してクリニック形式のイベントがありました。楽器持参の人も多く、いつものライブとはちょっと違った熱気が満ちていた会場でした。一応有料だったので内容をどのくらい書いてよいものかと思っていたら石森管楽器のブログに記事が出ました。だいたいこれで言い尽くされています(笑)→こちらです。まだの方、是非ご一読を。

開演前に写真撮影と録音が(常識範囲で)OKとの告知があり、するとほぼ全員レコーダー持参ではないですか!(笑) 観客は川嶋さんの生徒風の人や、いかにもサックスをしていそうな青年層がほとんどで、もしかしたら事前に情報がまわっていたのかも知れませんが…みなさん用意の良いこと。白熊堂は直後に近くでレッスンだったのでR-09を持っていてラッキー!とばかり録音してみましたが、少しノートも取ったので結局まだ聴いていません。

この企画も続きがあることが前提らしく、今回は演奏の基本が話が主なテーマでした。

特に強調されたのは「」。息で支えることの大切さ、息の量とスピードについて。「支える息」の呼吸法もクラス(って感じでした(笑) 全員で川嶋さんに合わせて吸ったり吐いたり。「おー、何かアヤシイ雰囲気!」とご本人も笑ってしまう一幕もあったり。 口ではなく息で支える、がポイントなのだそうですが、これもまたなかなかイバラの道とのことで…。

音を出すに当たって息と切り離せないマウスピースとリードについてもいくつか言及されました。川嶋さんは国産メーカーメタルMPの広いオープニング使用だそうですが、「広いMPだと死ぬ気で吹いてしまう→音が割れる」が、「黙っていても息が入る→それならば息を入れなくて良い」発想で吹いている、と半ば禅問答のような「演奏心がけ」の話も多くありました。リードについても「硬いと思えば硬くなる」「ちょっと辛い状態で吹くのが良い」と、自分に少し重荷をかけて演奏する(弱Mな…)川嶋さんの姿勢がそこここに感じられたのでありました。

テナープレイヤーならではの話。テナーサックスは他に比べてベルが遠くにあるので自分に音が聞こえにくい、従って自分に聞こえる音を吹いていてはいけない、ちょっと聞こえないくらいがグッドだそうです。これは白熊堂も自分の先生にレッスンでよく言われることなので再確認でした。

IshimoriSakura.JPG
最後にソロ演奏。
結構ノっていた感じの川嶋さん。

テナーサックスで
In A Sentimental Mood
All The Things You Are
そしてフルートで「さくら」でした。

サックスの哲人・川嶋さんの姿勢を改めて知ったこのクリニックでした。ジャズライフ誌の大伴氏のナビゲーションも良かったです。次回はまたソロライブで5月1日の予定。

写真は石森管楽器向かいの満開の桜。個人のお宅ですね、ゴメンナサイ<(_ _)>

王子なジャズヴォーカル@六本木 [ライブレポ]

[リボン] 2009年4月6日(月) 小林桂+スーパークインテット 六本木STB139 スイートベイジル
小林桂(vo)、小林洋(pf)、安保徹(ts)、岩見淳三(g)、安カ川大樹(b)、高橋徹(ds)

この日のSTB139 スイートベイジルは満員でした…。それも「アラサー」「アラフォー」世代がほとんどで、白熊堂はひそひそと端のカウンター席に座りました。

白熊堂は安保徹さんが出ると知って行ったライブです。数年ぶりに見る安保さんは少し肥ったようですが、音は健在で良かったです。というより相変わらずの激ウマぶり。この日はいわゆる歌伴なので抑え気味のようですが、それだけにコントロールの良さが際だっていました。高音はきりっと締まり、低音は轟く。ノリとかグルーヴという表現とはまたちょっと違った感じ、自在感とでも言うのか、軽快でありながら軽くない。これは随一と言って良いのではないかと思います。

中旬にまた安保さん出演のカルテットがあるので聴きに行くのが楽しみです。宮沢昭さんのあとに日本人テナーに再び注目するきっかけになったのが安保さんや川嶋さんなので、またこうしてライブで聴けるのは嬉しいことです。

満員なのはもちろん小林桂さんの人気なわけで…周囲の人の様子からこんなにも人気なんだと再認識しました。ファンの方には申し訳ないけれども、過去2回くらい聴いて「そつない感じ」と思ったものの正直なところ感動がない印象で。今回も少し声が太くなったように思いましたが、基本的には同じ感想でした。歌詞もちゃんと英語に聞こえます。まあ最近流行の「ぐゎあ%お▲わぅおぁ◎~」みたいな女性ジャズ歌手?に比べればきちんとスタンダードを歌っていると言って良いのかなと思います。全体的なたたずまいも王子的に思いましたが、これはこれで一つのフィールドですし、こうして300人以上のハコが一杯になるのですからすごいことです。

ステージは1時間半くらいのワンステージ(メモに漏れがなければ12曲)のみ、これも面倒がない感じで良かったと思います。ピアノの小林洋さん(桂さんのお父さん)とのデュオでビートルズナンバーがありましたが、これはイマイチでした。ジャズのノリやバンドのサポートがないとこういう結果になるとは、とある意味発見でした。「L-O-V-E」あたりはこなれていて良かったです。

セットリストはこちらです


隠れようのないライブ [ライブレポ]

[位置情報]3月30日 高田馬場ホットハウス 川嶋哲郎(ts、fl)

先日に続いて川嶋さんを聴くことになりました。この小さい空間で川嶋さんは全くのソロで、対照的な状況でした。プレイヤーも観客も逃げ隠れできないので、聴く人の意思次第ではプレイヤーときちんと対峙することができます。S.D.でのライブなどは面白いもの見たさでつい行ってしまうわけですが、後になってみると自分がかなり疲れたことを実感しました。それに比べてこのソロライブは滋養に満ちたものでした。

世の中のライブを全部聴いているわけではないですが、最近何となく回帰的、ルネサンス的?(笑)傾向を感じます。それに音色の良さとか、精神の持ち方といった基本的なところの揺らがないプレイヤーが結局生き残るように思います。

曲目を忘れないうちに書こうと、こんな時間ですがアップしてみたのにやはり半分以上忘れていて( ^.^)( -.-)( _ _)  その上なんかワケのわかんないこと書いてるし。そんなことで今日のセットリストです。おやすみなさいマセ。

1st セット
All The Things You Are
Moritat
Body and Soul
他2曲くらい

2nd
さくらさくら (fl)
My One And Only Love (fl)
In A Sentimental Mood + Happy Birthday To You (お客さんのお誕生日あり)
Stella By Starlight だったかな?
他1、2曲

リクエスト曲で決まらず、川嶋さん自薦  Sombre Dimanche

テナーバトル男子組 [ライブレポ]

[リボン] 3月28日 SATIN DOLL Special Session

川嶋哲郎(Ts) 小池 修(Ts) 佐藤達哉(Ts)
市川秀男(P) 加藤真一(B) 小山太郎(Ds)

はー、迫力のテナーサックス3管でした。
サテンドールのPAが壊れそう、というかそもそも不要なのでは(笑)。

それぞれに太い音のテナーでしたが、佐藤達哉さんはひっかかりのある音、小池さんは芯の太いというか全部芯のような音、川嶋さんはこの日意外と優しく華やかさが目立った気がして面白く思いました。最近濃い情念系が多かったせいか、この日は相対的にそうきこえたのだと思います。佐藤達哉さんと言えばC社の黒っぽい楽器のイメージですが、この日は金ピカ。しかし小池さんはテナーのあるべき音の人ですね。改めて思いました。

最年長の達哉さんがホスト役でMC担当でしたが、一番元気で暴れていたのもやはり達哉さん。当たり前かも知れませんが、互いに引っ張られることなくこれだけぶつかり合うのはすごいことです。なかば格闘技だったこの日、男臭いというのとはちょっと違うのですが「男子」というか、ヤワな女性には入っていけない感じがありました。

10年ちょっと前からになると思いますが、ときどき「テナーバトル」ライブがサムデイやTUCなどで行われて、この3人や松本英彦さん、安保徹さん、右近茂さんなども登場したのを聴きに行ったことがあります。同じ流れのものかどうか判りませんが、懐かしく思い出しました。この3管に負けることなく、それどころか押し返していたベテラン市川秀男さんも良かったです。ところどころディキシーぽいフレーズも入ったりして拍手を浴びていました。いいなあ、こういうの。

セットリストはこちらです


JazzNova Showcase [ライブレポ]

[リボン] 2月19日(木) 新宿SOMEDAY 宮本大路 sax ジャズノバ ショウケース フィーチャリング 中村善郎 vo.g平田フミト p、マーク・トゥリアン b、高橋徹 ds

SOMEDAY、白熊堂の知る限り2回目の引っ越しで昨年新宿に再オープンしました。最初は大久保、それから新橋でした。新宿になってから行くのは2回目です。
知人に宮本大路さんの大ファンがいるのでときどき一緒に出かけます。これまでは「熱帯ジャズなどで必ずバリトン・サックスをやってる上手い人」の印象だったのですが、とても多彩な方であることもわかり、自分も便乗ファンになってます[犬]
実は「JazzNova」がテーマだったのは知らずに行ったので、また聴きたいと思っていた中村善郎さん登場で喜んでしまいました[ビール]

本当にこの方、たゆとう小舟みたいな美声。なめらかで光沢があります。ヴォーカルのときは良いのですが、ギターの音があまり聞こえなくて、これはちょっと残念でした。サックスとのバランスは難しいのかも(いやいやそんなことはないはず)、というかやはり「メイン」が誰なのかってことなんでしょうか[E:sign02]
曲目、この日はかなりしっかりメモしてきました。「続き」部分に載せます。
それにしても良い曲ってたくさんあるんですね~♪

その中の一つ、 Ela é Carioca をAdriana Calcanhotto で。(追記:残念ながらYouTubeから削除されています。オープニングの画だけでもどうぞ。)

 

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